庄内クリニックブログ Shonai Blog

喉仏

久々に徳を積んだ気がしました

 

こんにちは、院長の佐野です

 

診察で亡くなった夫を弔う時に、手先の痺れのせいで夫の喉仏 (のどぼとけ)をうまく掴めなかったご婦人がそのことを大変気にしておられましたので、教えてさしあげました。「喉仏なんてのは火葬したら灰になっちゃうから、火葬場で喉仏と言われる骨は全然喉仏ではないんですよ。」ある意味正しく、ある意味詭弁です。

 

今日はそのことを解説してみますね。喉仏と呼ばれるもの、解剖学的には輪状軟骨という軟骨組織です。男性では変声期に発達しますので男性には喉仏があって、女性にはないと思われている方もいらっしゃるかと思いますが、輪状軟骨は女性にもちゃんとあります。さて、この輪状軟骨ですが通常通りに火葬すると粉々の灰になってしまいます。

じゃあ、火葬場で骨壷に最後に納める最後の骨は何?ということになりますが。第一頸椎です。首の骨は7つあるのですが、それの一番上ですね。椎体と呼ばれるブロック状の部分の背側に脊髄を包みこむような構造がありますが、その形状が仏様が座禅をして手を合わせている姿に見えなくもない。ということなんです。

 

普段からネットから画像を拝借しまくってますので今回はやめておきます。確かめたい人は「喉仏」「軸椎」あたりで画像検索してみてください。

先日、大学時代の同期の産婦人科医からお前のブログが小難しいと指摘を受けましたので、簡潔にまとめてみました。