庄内クリニックブログ Shonai Blog

耳介の手術

選ばれし者の恍惚と不安、二つ我にあり

 

新生UWFという格闘技団体立ち上げリング上挨拶での前田日明の言葉です

引用元は太宰治の「選ばれてあることの恍惚と不安、二つ我にあり」。さらに、その引用元もあってヴェルレーヌという詩人だそうです

今世紀に入ってからの世界中の総合格闘技ブームの根底がここにありますが、その後のリングス、藤原組、パンクラス、UWFインターナショナルなどについても別の機会に書いておかなければなりませんね。宿題がたまる一方です

 

こんにちは、院長の佐野です

冒頭の画像は私の大好きな松本市のジェラートやさんのジェラートです

行きたくても無理なので、乗せちゃいました。画像に釣られた人、ごめんなさい

 

このブログが始まってから、耳瘻孔の手術をコンスタントに行っております

以前の記事にも書きましたが局所麻酔、日帰りでやっている施設が愛知県内に少ないのだとか

患者さんに聞くと、インターネットで上位に出てますよ。と教えてくれますが、どのサイトなのかわかりません。新型コロナ感染症の影響があるのかどうかは知りませんが、3月までは毎週のように行っていました。週2件行ったことも何度もありました。ところが4月から件数が減りました。他に日帰り・局所麻酔でできる施設が出来たのならいいのですが、悪評が立っているのであれば大変です。芸能人がテレビでエゴサーチの話をすることがありますが、少しわかる気がしました。

先日、ランクをつけるサイトではなくとも検索ワードで当クリニックが引っかかったとのことで県内ですがかなり遠方から格闘家の患者さんに受診していただきました。「耳瘻孔」と同様に「耳介血腫」の手術をやってくれる施設がご近所になかったそうです。近所の耳鼻咽喉科でも形成外科でも血腫を注射器で抜く「穿刺」しかやってくれない、とのこと。手術も無事終了し経過は良好です。

「ラグビー耳」「柔道家の耳」と呼ばれるように耳に強い衝撃の加わるような競技に取り組んでいる人が多く受傷するのですが、「どうせまたなるのだから」と受診されない患者さんも多いのかもしれません。また、残念なことですが治療する側も「どうせ・・・」ということで穿刺で済ませてしまうことが多いのかもしれません。

当クリニックでは基質化(線維化とも呼ばれる。吸収されなかった血腫が硬い瘢痕組織に置き換わってしまった状態)してしまったような症例は治療できませんが新鮮例(外から触ってブヨブヨした状態)では手術可能ですので、ご相談ください。術後3日程度は飲酒や運動を控えていただきたいのと、2週間くらい(できれば1ヶ月)は耳に刺激を加えることを避けていただく必要があり、競技生活が制限されますが治療は可能ですので私の外来の時にご相談ください。