命題「心に残るかどうかは、作品の予算や知名度とは関係ない」を確信させてくれた気がした
おはようございます。映画研究会の佐野です
ジャニーズ(なのかな?)のキンプリというグループのコンサートがあるとのことで何週間も前から妻と娘に送迎を頼まれていました。気になるスイーツを制覇しに行くには長く、遠くへ遊びに行くには短い微妙な時間なので映画を観ることに決めてました。妻と娘にいいように使われて時間つぶしをさせられる、というやや残念な時間帯でした。
で
「甲州街道より愛を込めて」名古屋初日に観てきました。主演の有里まりなさんの舞台挨拶
もありました。
客席50ほどの映画館なのですが昭和の終わりから頑張って営業されているシネマスコーレ
という映画館です。この映画だけでなく名古屋ではここだけ、という映画ばかり上映しているためか数回利用させてもらってますがいつも来客多めです(座席数のわりに、が付きますが)。
20代の若者4人が東京から甲府(勝沼?)までドライブするというロードゴーイングムービー(というらしい)ですが、それぞれの抱える問題(悩み?)がこのドライブの合間にアレコレする話です。悪者は出てきません、爆発シーンやカーチェイスもありません、ベッドシーンはありますが私には作品の満足感には影響しませんでした。そんな感じなのですが名作「スタンド・バイ・ミー」を観たときの様な、あるいはもっと大きな満足感を感じることができました。時間つぶしで観ただけのつもりでしたが、なんだか名作でした。
私なりの考察ですが、主人公の口の悪いお姉さんが実際に会うとしたらあまり関わりたくない感じのスレたお姉さんなのですが。演じていた有里まりなさんは舞台挨拶ではとても雰囲気の良い、自分の娘にはこんな風になって欲しい感じのお嬢さんで、作品だけでは計り知ることのできない女優さんの演技力をまざまざと見せつけられた感動もあったのかもしれません。妻と娘の為の時間潰しという情けないお父さんだったのが、舞台挨拶で「3連休の初日に観てくれてありがとう」と仰っていただけて救われたのかもしれません。
というわけで
予算少なめの映画のはずですが、鑑賞後の感想はいい映画観れた満足感多めでした。ちょっと長めのベッドシーンがなければ、娘ともう一度観たいくらいです。前々回シネマスコーレで観た「タイトル、拒絶」 (こちらも愛知県ではここともう1軒だけの上映でした)と並ぶ衝撃でした。
インスタグラムを覗いてみるとシネマスコーレさん、舞台挨拶多めの映画館のようです。今後も舞台挨拶ありの上映を中心にチェックです。