庄内クリニックブログ Shonai Blog

決死の覚悟

聯合艦隊ハ本八日未明布哇方面ノ米国艦隊並ヒニ航空兵力ニ對シ決死的大空襲ヲ敢行セリ

 

半年ぶりにこんにちは、院長の佐野です

 

冒頭の一文は以前にも数回紹介した、聯合艦隊から大本営に向けて打たれた、真珠湾奇襲攻撃成功を伝えた電文です

例によって、暗唱できます。3回目くらいなので読み方もつけておきますね

 

聯合艦隊 れんごうかんたい

布哇 ハワイ

並ヒニ 並びに  当時は正式な文書には濁点や句読点は使いませんでした

對し 対しの旧字体

「追記」 電文なので50音ですから、漢字に旧字体も何もないのですが、当時の漢字を使った方が雰囲気ありますよね?

 

読み方がわかったところで、もう一度読み直してみると。荘厳な響きを持つ日本語であることがわかります。わたしのもっとも好きな日本語のうちの一つです。もう一つは日本海海戦開戦を伝える電文です。こちらは有名ですよね。「敵艦見ユ・・・・天気晴朗ナレトモ波高シ」もちろん暗唱できますが、ネットで10秒調べればコピペできるようなものをわざわざ全文載せるのはなんだかイヤラシイじゃないですか。あと、変換も大変・・・。

12月8日は真珠湾攻撃、12月14日は赤穂浪士の吉良邸討ち入り。毎年この時期は決死の覚悟を持った漢(と書いてオトコと読むのは21世紀では常識ですよね?)たちに思いを馳せます。米国に資源獲得ためのあらゆる手段を封鎖され止むに止まれず立ち上がった (と言うことに異論はないはずです)、主君の恨みを晴らすため47士が決起した。どちらも追い詰められての行動でした。主君の恨みを晴らすことが追い詰められていたかどうかは完全に共感出来るわけではないのですが、幕府も吉良藩も仇討ちを相当に警戒していたようなので、令和の我々には理解困難な武士の本分に関わるような衝動があったのだと推測できます。

 

さて、追い詰められて。と言いますと

今、自民党の政治資金問題が沸騰して岸田政権の存続も危ぶまれています。派閥の政治資金パーティでは当選回数などに応じてパーティ券のノルマが課せられているのだそうです。このノルマ達成が困難で派閥に属さない自民党議員さんも沢山いらっしゃいます。さて、このノルマ以上にパーティ券を売り上げた場合、政党・派閥から習慣的にキックバックされていたようです。

 

ここで整理しておくと

パーティ券を売って政治資金にすることは問題ありません

ノルマを課すことも問題ありません

キックバックも問題ありません

 

では何が問題なのかというと、このキックバック分を政治資金収支報告書に不記載であったということです。おそらくちゃんと記載している議員さんもいるのでしょうが、多くの議員が不記載にしていたということです。なんのため?そう、裏金作りのためではないか、といわれています。私には実感ないのですが「政治には金が要る」のだそうです。実際に自民党は選挙には莫大なお金を使うようです。政治資金収支報告書に記載できないような使い方をするのでしょう。あと、秘書の給与やボーナスに当てていたということです。パーティ券を売りさばくのは並大抵のことではないようで、地元で秘書が駆けずり回って売りさばいているようですが、余ったら自分のボーナスになると思えば一生懸命にもなりノルマ達成しやすくなるのは私にも想像つきます。

 

さて、岸田政権最大のピンチといっていい政治資金問題。

決死の覚悟で減税や憲法改正に取り組んでいただきたいものです。

減税と言いながら、非課税の人達への給付の方が手厚かっったら減税とは言わないのですよ。むしろ減税という言葉を使ってはいけません。平等に減税したいのなら、消費税減税や廃止がふさわしいのではないでしょうか。