庄内クリニックブログ Shonai Blog

宿題代行

 こんばんは、評論家の佐野です
 文部科学省はメルカリなどの個人売買サイトで宿題代行商品の売買を禁止する合意を各サイトと交わしたと報道されました。文科省としては児童、学生にしっかり宿題をやらせたいのでしょうが、これって政府が口出しすることなのかな?と甚だ疑問です。

宿題に対する姿勢として

1.宿題なんか出されなくとも自主的にどんどん勉強していく優等生
2.宿題という強制があるので、その範囲は勉強しておこうという真面目な生徒
3.宿題は面倒臭いけど、体裁だけは整えておこうという庶民派
4.理由は様々あるけれど宿題を完成させられないナマケモノ
5.宿題?何それ、美味しいの?とか言ってる底辺

宿題を無視してもっと高度な勉強をしてしまう変わり者とか、塾などとの兼ね合いで簡潔に分類することは無理だと思いますが、ざっと上記のように分けることができるとお思います。

 で、今回の合意でターゲットになるのは主に3.ですよね
 宿題の代行なんて、昭和の時代からあったはずでそれをネットで堂々とやってしまうのがどうかと思うということなんでしょうけど、サイトのレベルで規制するのはいかがなものかと思います。なぜ本人、家族、担任教師に任せられないのでしょうか?メルカリ、ヤフオク、楽天商店で宿題代行を頼んでしまう生徒や親はそれがなくても安易な方法で宿題を済まそうとするはずです。宿題代行という新しいビジネスモデルを潰すことに対するメリットとしてあまりに小さい気がします。

 それとも、安易にネット上でポチッと宿題ゲットしてしまわずに、近所の秀才お兄ちゃんに自分で頼みに行きなさい。人に頭を下げてお願いするということを勉強しなさい。ということなのでしょうか?私には今回の規制の意義はそれくらいにしか受け取れません。

 ちょっと斜に構えた見方をすると、もしかしたら1.の層や宿題無視で高度な勉強をしたい生徒たちの邪魔になっている可能性もありますよね。だって、日本人のDNAって70年前とほとんど変わらないのに戦後GHQの指導や進歩派と呼ばれる人たちの企みによって学校教育のレベルは恐ろしいほど下げられてしまったのですから。学校の宿題のレベルが低すぎてむしろ邪魔だという生徒は意外と多いと思います。あ、昭和の時代に流行った進歩派の人達が日本の国力をどれほど毀損してしまったか、についてはまた書きますね。

 社会に出ても3.の層の人達はそれなりに多くいると思われます。さらに意外と彼らの働きが社会の現場で大きいのかも知れません。もし本当にそうだとしたら3.の層がそのまま大人になるとして社会に出るまでにポチっくらいしか宿題から学ぶことが出来なくなってしまうとしたら日本の国力としてかなりの損失になります。自分で宿題をやらなくても体裁だけ整えるのは実は自分でやるのと同じくらいか、もしかしたらもっと大変な作業だったのかもしれません。3.の層のレベル低下が将来の日本の国力低下に繋がるから何としてでもこれを防がなければ!と文科役人達がそこまで考えてのことだったら、私の下手な横車だったのかも知れませんね。

前の事務次官が自ら出会いカフェに赴いて貧困調査をしてしまうような役所なので、ちょっとバカにしすぎていたようです。